住宅ローン控除の確定申告をやったら、初心者でも大丈夫だった話

確定申告 いえづくり回顧録
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はじめに

住宅を購入すると利用できる「住宅ローン控除」。1年目は確定申告が必要になりますが、「なんだか難しそう…」と思っていませんか?

私も最初は「書類も多いし、手続きが複雑そう…」「間違えたらどうしよう…」と、かなり不安に思っていました。正直、最初はハードルを勝手に上げてしまっていた気がします。

でも実際にやってみると、申請自体は案外簡単でした。ただ、一人で調べるだけでは正しく理解するのは難しく、ハウスメーカーのセミナーや税務署のサポートを活用するのが大事だと感じました。

ハウスメーカーのセミナーで税理士さんに、「還付申請の場合は税務署もそこまで厳しくないし、最悪確定申告の期間を過ぎても対応できるから、そこまで心配しなくて大丈夫」と言われて、すごく安心しました。無駄に緊張しすぎていたな…と今では思います。

この記事では、私の実体験をもとに、確定申告の流れや準備するもの、実際にやって分かったポイントを詳しく紹介します。同じように不安を感じている人の参考になれば嬉しいです!

我が家の住宅情報

まずは、我が家の住宅について簡単にご紹介します。

  • 住宅タイプ:長期優良住宅
  • ハウスメーカー:パナソニックホームズ
  • 建築時期:2024年
  • 住宅ローン:りそな銀行
  • 借入額:5200万円

長期優良住宅の認定を受けたことで、住宅ローン控除の控除額が一般住宅よりも高く設定されています。そのため、確定申告をしっかり行うことで、より多くの控除を受けられるメリットがあります。また、建築時に受けた補助金なども確定申告時に関係してくるため、必要な書類を整理しておくことが重要です。

住宅ローン控除(初年度)の流れ

私は住宅ローン控除の確定申告を進めるにあたり、以下のような流れで手続きを行いました。

  • STEP1
    必要書類の準備
    セミナーの案内に従い、必要な書類を整理・取得しました。
  • STEP2
    確定申告セミナー受講
    ハウスメーカーの確定申告セミナーに参加し、申請書の下書きを作成。
  • STEP3
    確定申告書作成
    セミナーで学んだ内容をもとに、自宅で正式な申請書を作成。
  • STEP4
    確定申告書提出
    e-TAXにて申請を提出。
  • STEP5
    確定申告書受理
    e-Taxで申請後、即時に受理通知が発行され、処理が開始。
  • STEP6
    還付金振込
    指定の口座に還付金が振り込まれる。

必要書類の準備

まずは、ハウスメーカーのセミナーの案内に従い、必要な書類を準備しました。

確定申告には、提出が必要な書類と、申請書を作成する際に参照する書類があります。

  • ✅登記事項証明書(建物)
    ⇒ 法務局で取得
  • ✅登記事項証明書(土地)
    ⇒ 法務局で取得
  • ✅工事請負契約書
    ⇒ ハウスメーカーから引き渡し時にもらった重要書類ファイルの中にあり
  • ✅変更契約書・着工承認書
    ⇒ ハウスメーカーから引き渡し時にもらった重要書類ファイルの中にあり
  • ✅追加注文書
    ⇒ ハウスメーカーから引き渡し時にもらった重要書類ファイルの中にあり
  • ✅源泉徴収票(令和6年分)
    ⇒ 勤務先からWeb発行 印刷しておくと見やすい
  • ✅住宅取得資金に関する借入金の年末残高証明書
    ⇒ 借入先の銀行から10月くらいに郵送で届いた
  • ✅長期優良住宅の証明書の写し
    ⇒ ハウスメーカーから引き渡し時にもらった重要書類ファイルの中に原本あり
  • ✅住宅用家屋証明書
    ⇒ ハウスメーカーで発行済みのため、市区町村で写しをもらう
  • ✅住宅に関する補助金額を証する書類の写し
    ⇒ 交付元の自治体や国の機関から取得

これらの書類を揃えるのには、平日に動く必要があったり、書類ごとに取得先が異なったりと、思った以上に手間がかかりました。また、追加注文書や補助金の通知書などは、しっかり保管しておかないと、後から探すのに苦労することになります。事前にどの書類がどこで手に入るのかを把握しておくと、スムーズに準備が進められます。

 

確定申告セミナー受講

準備した書類を手に、ハウスメーカー主催の確定申告セミナーに参加しました。参加者は15〜20人ほどで、複数回開催されているため、一度の人数はそれほど多くなく、落ち着いた雰囲気でした。

セミナーは講義形式で進み、実際に自分の申請書の下書きを作成しながら学ぶスタイルでした。個別相談はありませんでしたが、質問は随時受け付けてくれたので、その場で疑問を解消できたのが助かりました。

特に役立ったのは、具体例やケースごとに説明をしてくれたこと。税理士さんの解説を聞きながら書類を作成することで、「何を書けばいいのか」が明確になり、申請書作成のハードルが下がりました。

印象に残ったポイントとして、「気軽に構えていい」というアドバイスがありました。税理士さん曰く、還付申請の場合は税務署もそこまで厳しくないため、過度に緊張する必要はないとのこと。また、令和6年は定額減税があるため、例年と異なる点に注意が必要だ、というところも聞けて、すごくためになりました。

確定申告書作成

セミナーで作成した下書きを基に、自宅にて確定申告書の作成(清書)を行いました。

セミナーでは手書きで申請書の下書きをしましたが、誤記や無駄な訂正、計算ミスを減らせるのでは?という理由で、実際の申請書作成には国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用しました。

作成時には、必要書類を手元に準備しながら進めるとスムーズです。特に、以下の点に注意しながら記入しました。

  • ✅記入ミスを防ぐため、セミナーで作成した下書きを基に作成した。
  • ✅還付金額の計算が合っているかを何度か確認した。
  • ✅申請書の控えを必ず保管するようにした。
  • ✅書類の添付漏れがないか最終確認を行った。
  • ✅税務署での提出方法(窓口・郵送・e-Tax)を事前に決めた。

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」の自動計算機能で、目論見通りに早く正確に申請書を作成することができました。

最初は難しそうに感じましたが、一つずつ順番に確認しながら進めることで無事に作成を終えることができました。

確定申告書提出

作成した確定申告書をいよいよ提出する段階です。私は今回、e-Taxを利用して提出しました。オンラインで完結できるため、窓口や郵送よりも手軽で、還付金の処理も早いのがメリットです。紙の申請では還付金の振込に1ヶ月〜1.5ヶ月かかることが多いですが、e-Taxなら3週間〜1ヶ月程度で振り込まれるケースが多いです。

e-Taxでの提出には、マイナンバーカードまたはID・パスワード方式のどちらかが必要です。私はマイナンバーカードを使用し、ICカードリーダーを使って申請を行いました。

e-Tax提出の手順

  • ✅「確定申告書等作成コーナー」で申請書を作成
  • ✅マイナンバーカードをカードリーダーにセット
  • ✅電子署名を付与し、オンラインで送信
  • ✅申請書の受付結果(受信通知)が確認できたらダウンロードして保存後、そこから添付書類を提出
  • ✅添付書類の受付結果(受信通知)が確認できたら、ダウンロードして保存
  • ✅必要に応じて、申請データの控えをPDFで保管

e-Taxでの申請は、事前準備が整っていれば非常にスムーズに進みました。ただし、初回利用時はマイナンバーカードの認証設定や事前準備ソフトのインストールが必要なため、余裕をもって準備することをおすすめします。

税務署での窓口提出に比べて時間を節約でき、還付金の処理が早まる可能性もあるので、e-Taxはとても便利でした。

提出した添付書類一覧

提出した添付書類一覧です。申請内容により異なるため、申請書のPDFを必ず確認してください。

提出書類一覧

今回申請書以外に提出した書類一覧。申請書に記載内容によって提出書類の増減もあるので、必ず自身の作成書類を確認すること

受理

e-Taxで提出すると、送信後すぐに受理され、受信通知を確認できます。紙の申請では処理に時間がかかりますが、e-Taxなら即時反映されるのがメリットです。

受信通知

e-TAXマイページのメッセージBOXから受信通知が確認可能。この画面で受信通知を確認できます。

e-Taxでの受理時には、以下のような確認を行いました。

  • 申請データが正しく送信されたか
  • 受信通知をダウンロードし、保存したか
  • 控えとして申請データをPDFで保管したか

受信通知を確認できたことで、確定申告が正式に完了したことを実感できました。初めてのe-Taxでの申請でしたが、事前準備をしていたおかげでスムーズに進めることができました。

還付金振込

確定申告が受理されると、還付金の振込を待つ段階になります。紙の申請では還付金の振込に1ヶ月〜1.5ヶ月かかることが多いですが、e-Taxなら3週間〜1ヶ月程度で振り込まれるケースが多いです。

還付金の振込に関して、事前に確認しておくべきポイントは以下の通りです。

  • ✅還付金の振込先口座が正しく登録されているか
  • ✅還付までの目安期間を税務署の公式サイトで確認
  • ✅e-Taxで申請した場合、還付が早くなることがある
  • ✅振込予定日が近くなったら、銀行口座の入金履歴をチェック

還付金が振り込まれたら、申請内容と金額が一致しているか確認し、記録を残しましょう。

振込が確認できたら、実際にかかった期間や流れを追記します。

まとめ

住宅ローン控除の確定申告を初めて経験しました。最初は「難しそう…」「間違えたらどうしよう」と不安に思っていました。しかし、実際にやってみると、手順を追って進めることで意外とスムーズにできました。

特にハウスメーカーのセミナーに参加したことは大きな助けになりました。もし受けていなかったら、「何をどのように書けばいいのか?」と悩んでしまい、申請書作成に苦労していたと思います。

準備には手間がかかりますが、思ったよりも難しくはありませんでした。そのため、これから申請する方はあまり身構えすぎず、一つずつ丁寧に進めていくのがコツです。

手続きを終えた今、次回以降は年末調整で対応できるため、今回の住宅ローン控除の確定申告は最初で最後の手続きとなります。それでも、今回の経験を通して確定申告の流れを理解し、無事に終えられたことは大きな安心につながりました。

この経験が、今後住宅ローン控除の確定申告をする人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

この記事はあくまで私の体験談ですが、この経験が今後住宅ローン控除の確定申告をする人にとって、少しでも助けになれば嬉しいです。

参考:令和6年の注意点

令和6年の確定申告における変更点や注意点をまとめました。最新の情報を確認し、スムーズに手続きを進めましょう。

住宅ローン控除の変更点

  • ✅住宅ローン控除の借入限度額が拡充(認定住宅は4,500万円→5,000万円に引き上げ)
  • ✅ZEH水準省エネ住宅・省エネ基準適合住宅の控除限度額が引き上げ

定額減税の影響

  • ✅令和6年は「定額減税(所得税4万円・住民税1万円)」があるため、還付額に影響が出る可能性あり
  • ✅定額減税の適用により、控除しきれない部分は調整給付金として受け取ることが可能

確定申告時の注意点

  • ✅確定申告書に定額減税欄が追加され、申告書の様式が一部変更
  • ✅住宅ローン控除の拡充により、申告書の該当項目が変更される可能性がある

税制は毎年改正されるため、最新の情報を常に確認し、適切な対応を心がけましょう。詳細は税務署の公式サイトや専門機関の情報を参考にしてください。

参考:関連リンク

国税庁公式サイト:最新の税制情報については、国税庁の公式サイトをご確認ください

国税庁 確定申告書等作成コーナー:確定申告書の作成には、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」が便利です。オンラインで必要事項を入力し、申請書を作成できます

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