太陽光発電は必要?不要?何kW載せる?我が家のSPEC大公開!

太陽光発電アイキャッチ 理想と現実
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実際どうなの? 太陽光は必要?不要?載せるなら何kW?

太陽光発電を導入するかどうか、また載せるとするなら何kWにするのか・・・。多くの施主が悩むポイントです。
我が家も例外ではなく、どのくらい載せるのかというところはとても迷いました。
設置した人の口コミを調べたり、電気料金のシミュレーションをしたり、建設予定地の日射量から発電量と売電金額を計算したり・・・様々な検討を重ねた結果、我が家では9.6kWのパネルを導入することに決めました。
この記事では、その経緯や検討内容について詳しく紹介します。

まずは太陽光発電についておさらい!

太陽光発電って何?

太陽光発電とは、日光を利用して電気を作るシステムです。屋根や土地に設置されたソーラーパネルが太陽光を受けて発電し、それを家庭内で利用したり、余った電力を電力会社に売ることができます。

いくらで買い取ってくれるの?

2025年現在、FIT(固定価格買い取り制度)での売電(電力会社に電気を売る)価格は15円/kW、卒FIT(固定価格買い取り期間終了)後は、8~9円/kWほどとなっています。ちなみに我が家は、2024年建設のため16円/kWでの買取です。
かつてはFITでの売電価格は42円/kWと非常に高額な時代もありましたが、発電設備の価格が安価になっていくに従い、売電価格も下がってきています。また、今後もこの傾向が続いていくとみられています。

2025年現在の上手な活用法

売電価格が高額な時代は、買電(電力会社から電気を買う)価格を大きく上回っており、発電した電気は可能な限り買い取ってもらうという、売電主体の設計が主流でした。
しかしながら、売電単価が買電価格を大きく下回っている昨今では、発電した電気はできる限り自分で消費し、余った分を電力会社に買い取ってもらう、自家消費を前提とした設計が主流となっています。
特にオール電化の家庭では自家消費メリットが大きく、売電よりも電気代削減を優先する設計が有効です。導入を検討する際は、売電と自家消費のバランスをしっかり見極めることが必要です。

3. 我が家の太陽光発電SPEC大公開!

我が家では、以下のスペックで太陽光発電を導入しました。
建設予定地は周りに大きな建物もなく、日照時間も長めの地域だったため、載せられるだけ載せるのが最良と判断し、南側と東側に可能な限り載せました。シミュレーションの詳細や実際の発電量&売電収入などは、別記事にて紹介します。

我が家のSPEC

我が家の太陽光パネル東側

我が家に設置している太陽光パネル(東側)

  • 屋根形状: 寄棟屋根
  • パネル: パナソニック製太陽電池モジュール「MODULUS(モデュラス)」
  • 容量: 南側5.76kW、東側3.6kW 合計9.36kW
  • 立地条件: 全方向遮るものはなく、日照条件が非常に良好

年間収支シミュレーション結果

太陽光シミュレーション結果

太陽光発電のシミュレーション結果。費用等は相場で計算しているため、実際の収支は異なります。

  • A.年間発電量: 11832.82kW
  • B.自家消費量(年間発電量の3割で計算): 3549.856kW (買電価格106,495円相当 ※30円/kWで計算 ⇒ 8,874円/月)
  • C.売電量: 8282.974kW
  • D.売電収入: 132,528円※16円/kWで計算 ⇒ 11,044円/月
  • E.光熱費削減効果(売電収入含む): 239,022円(B+D):19,918円/月

我が家が太陽光を選んだ理由

太陽光発電を導入する決め手となったのは、以下の3つの理由でした。

1. 光熱費削減

我が家はオール電化住宅かつ全館空調を導入したため、発電した電気を自家消費することで光熱費の大幅削減となります。
シミュレーションによると、年間で○○円の売電収入に加え、○○円の光熱費削減が見込めるとのことでした。
また、電気料金の値上げリスクも考慮し、長期的に見てもメリットの大きい投資と判断できたことから、我が家では太陽光発電の導入を決断しました。

2. 将来的な拡張性

現時点ではまだ導入を検討はしていませんが、将来的な機能拡張の可能性を考慮しました。
特に、蓄電池やV2H(Vehicle to Home)システムの導入により、安定的なエネルギー供給を実現できる点が魅力でした。

  • 蓄電池: 余剰電力を蓄えて夜間や停電時に使用可能。
  • V2H: 電気自動車を蓄電池代わりにし、家庭へ電力供給できるシステム。

今後の電気自動車の普及や燃料費の高騰なども考慮すると、将来的にはこれらの設備の追加が必須になっていくのではないかと考えられます。ライフスタイルや環境の変化にあわせて検討する予定です。

3. 災害時の備え

発電可能な日中であれば、停電時でも太陽光発電から冷蔵庫の使用や通信機器の充電などの電力を確保できます。
近年の自然災害の増加を踏まえ、停電時の対策としても太陽光発電が有効だと考えました。
加えて、将来的に蓄電池やV2Hを併用することで夜間の電力供給や移動手段の確保も可能となり、非常時の生活維持に大きく貢献できると判断しました。

太陽光を検討する人へのアドバイス

太陽光発電を導入するかどうかは、家庭の条件やライフスタイルによって向き不向きがあります。我が家の経験を踏まえて、太陽光発電を検討する際に考慮すべきポイントを紹介します。

1. 太陽光発電に適した住宅

  • 屋根の向きと形状: 発電効率が高い南側を広く取る屋根形状(片流れ・切妻)を採用すると、太陽光発電のパネル設置がしやすく、発電量も最大化できる。
  • 周囲の環境: 周囲に高い建物や樹木が少なく、日照を妨げる要素が少ない。
  • 高断熱・高気密住宅: 断熱性能を向上させることで冷暖房負荷を減らし、エネルギー効率を向上させる。

2. 太陽光発電と相性のいい設備

  • オール電化住宅: 電気の使用量が多いため、発電した電力を有効活用しやすい。
  • 全館空調: 家全体の温度を一定に保つため、電力使用が安定し、太陽光発電の自家消費率を向上させる。
  • おひさまエコキュート: 太陽光発電の余剰電力を利用して昼間にお湯を沸かすことで、夜間の電力使用を削減。
  • 電気自動車 & V2H: 太陽光発電の電力をEVに充電し、夜間や停電時には家庭へ給電が可能。
  • 蓄電池: 余剰電力を蓄えて夜間に使用することで、自家消費率を向上させ、電気代を削減できる。
  • スマートHEMS(Home Energy Management System): 発電量や電力消費量を可視化し、エネルギーの最適制御を行うことで効率的な運用が可能。
太陽光発電と相性にい設備例:エコキュート(Panasonic製)

太陽光発電と相性にい設備例:エコキュート(Panasonic製)

3. 太陽光発電が向いている家庭

以下の条件に当てはまる場合、太陽光発電のメリットを最大限に活かせる可能性があります。

  • ⭕日中に電気を多く使用するライフスタイル: 余剰電力を減らし、自家消費を最大化できる。
  • ⭕蓄電池やV2Hの導入を考えている場合: 将来的に拡張することで、さらにエネルギーの自給率を高められる。

4. 太陽光発電の導入を慎重に考えるべき要素

以下のような条件に当てはまる場合は、投資回収の観点から慎重に検討する必要があります。

  • ⚠️北向きや日当たりが悪い住宅: 発電量が十分に確保できない可能性がある。
  • ⚠️夕方以降に電力使用量が多い家庭: 発電した電気を活用しづらく、売電単価も下がっているためメリットが減少。
  • ⚠️売電目的での小規模設置を検討している場合: 売電単価が下がっているため、投資回収が難しくなることが多い。

まとめ

太陽光発電の導入は、単なる節約手段ではなく、ライフスタイルや将来のエネルギー環境を見据えた選択となります。我が家では、コスト削減、将来的な拡張性、災害時の備えといった観点から導入を決断しました。

太陽光発電の導入を検討する際のポイント

  • シミュレーションの活用: 発電量や売電収益、光熱費削減効果を試算し、メリットを具体的に把握する。
  • 間取りや住宅形状を検討: 発電効率が高い南側を広く取る屋根形状(片流れ・切妻)を採用すると、太陽光発電のパネル設置がしやすく、発電量も最大化できる。
  • 住宅設備の検討: 相性の良い設備(全館空調・エコキュート・EVなど)を組み合わせると最大限の効果が得られる。
  • 初期投資と補助金制度の確認: 補助金や契約内容をよく確認し、長期的な視点でコスト回収の計画を立てる。
  • 契約内容の確認: メンテナンスや保証期間をしっかりチェックし、長期間安心して利用できる業者を選ぶ。

太陽光発電の導入は、大きな投資でありながらも、適切な条件下で導入すれば大きなメリットが得られます。我が家の実例が、太陽光発電の導入を考えている方の参考になれば幸いです。適切な計画と設備選びを行い、より良いエネルギー活用を実現しましょう。

関連リンク

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太陽光発電の導入を検討する際に役立つ情報をまとめました。補助金制度や最新の動向など、より詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

1. 太陽光発電の補助金・制度

2. 太陽光発電の最新情報

3. シミュレーションツール

これらの情報を活用し、最適な太陽光発電導入を目指してください!

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